加藤大使挨拶
令和5年1月1日
在ギニア日本国大使館のホームページをご覧の皆様
新年あけましておめでとうございます。この度、駐ギニア日本国大使として着任致しました加藤隆一と申します。皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
私にとってギニアは、この地を最初に訪れた1993年以来、幾度となく訪問する機会があった「御縁」のある国であり、今回駐ギニア大使として着任できたことを光栄にうれしく思っています。
まず、30年前の初訪問の際のエピソードを披露しましょう。入国審査、通関を終え、空港建物の外に出ると、そこには多くの若者たちが集まっていました。その理由がわかるまでに少し時間がかかったのですが、それは劣悪な電力事情の中、空港の灯りを頼りに熱心に勉強をする若者たちの姿だったのです。厳しい環境の中でもこのような若者がいればこの国の未来は明るい、蛍雪の功ならんことをと思ったものです。
もう一つ印象に残っていることを紹介します。時代は下り、2014年のことです。当時、我が国は資金協力を通じて首都と地方を結ぶ交通の要衝にある橋の架け替え工事を行っていました。その工事を請け負っていた日本企業は現地の作業員たちに徹底した安全、衛生教育を行い、順調に工事を行っていました。ところがその後、エボラの感染が拡大、WHOの勧告を受け、関係者は安全確保のため一時退避を余儀なくされます。約2年後、エボラを克服したギニアにこの企業は戻り、2017年には橋を完成させます。日本の技術者が退避している間、遠隔での指示を受けながら工事現場を守ったのは現地の作業員たちでしたし、このような困難な状況の中、工事は無事故無災害で完工したのです。ギニアと日本の間にはこのようなパートナーとしての信頼関係に基づく多くのストーリーがあるのです。
我が国は、1958年ギニアが独立した直後に外交関係を樹立して以降、1976年に大使館開設、2018年にはJICAフィールドオフィスを設置する等、60年間に亘って友好な二国間関係を維持してきました。私の役割は在任中にこの友好親善関係の一層の増進に貢献することだと思っております。そのために私自身がギニアの社会、文化、歴史等を学び、ギニアの人々や組織との結節点となって、日本のステークホルダーとつないでいきたい、そして、幾多の新しいストーリーが生まれる環境を整えていきたいと思っているところです。現在、ギニアは暫定政権下ありますが、長年のパートナーとして国際的公約となっている民政移管をしっかりと支えていくことも重要な課題です。
最後に、ギニアにいらっしゃる邦人の皆様の安全なご滞在のためにも万全を期して取り組んでいく所存です。日本国大使館として緊急事態への迅速な対応や最新の渡航情報を提供していくよう心がけて参ります。
皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
私にとってギニアは、この地を最初に訪れた1993年以来、幾度となく訪問する機会があった「御縁」のある国であり、今回駐ギニア大使として着任できたことを光栄にうれしく思っています。
まず、30年前の初訪問の際のエピソードを披露しましょう。入国審査、通関を終え、空港建物の外に出ると、そこには多くの若者たちが集まっていました。その理由がわかるまでに少し時間がかかったのですが、それは劣悪な電力事情の中、空港の灯りを頼りに熱心に勉強をする若者たちの姿だったのです。厳しい環境の中でもこのような若者がいればこの国の未来は明るい、蛍雪の功ならんことをと思ったものです。
もう一つ印象に残っていることを紹介します。時代は下り、2014年のことです。当時、我が国は資金協力を通じて首都と地方を結ぶ交通の要衝にある橋の架け替え工事を行っていました。その工事を請け負っていた日本企業は現地の作業員たちに徹底した安全、衛生教育を行い、順調に工事を行っていました。ところがその後、エボラの感染が拡大、WHOの勧告を受け、関係者は安全確保のため一時退避を余儀なくされます。約2年後、エボラを克服したギニアにこの企業は戻り、2017年には橋を完成させます。日本の技術者が退避している間、遠隔での指示を受けながら工事現場を守ったのは現地の作業員たちでしたし、このような困難な状況の中、工事は無事故無災害で完工したのです。ギニアと日本の間にはこのようなパートナーとしての信頼関係に基づく多くのストーリーがあるのです。
我が国は、1958年ギニアが独立した直後に外交関係を樹立して以降、1976年に大使館開設、2018年にはJICAフィールドオフィスを設置する等、60年間に亘って友好な二国間関係を維持してきました。私の役割は在任中にこの友好親善関係の一層の増進に貢献することだと思っております。そのために私自身がギニアの社会、文化、歴史等を学び、ギニアの人々や組織との結節点となって、日本のステークホルダーとつないでいきたい、そして、幾多の新しいストーリーが生まれる環境を整えていきたいと思っているところです。現在、ギニアは暫定政権下ありますが、長年のパートナーとして国際的公約となっている民政移管をしっかりと支えていくことも重要な課題です。
最後に、ギニアにいらっしゃる邦人の皆様の安全なご滞在のためにも万全を期して取り組んでいく所存です。日本国大使館として緊急事態への迅速な対応や最新の渡航情報を提供していくよう心がけて参ります。
皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023年1月1日
駐ギニア日本国特命全権大使
加藤 隆一
駐ギニア日本国特命全権大使
加藤 隆一