無償資金協力「サヘル危機の影響軽減及び民政移管期におけるマリ国境地域住民のレジリエンス強化(UNICEF連携)」完了式典および視察(5月27日)

令和7年5月27日
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5月27日、カンカン州シギリ県にて、令和5年度無償資金協力「サヘル危機の影響軽減及び民政移管期におけるマリ国境地域住民のレジリエンス強化(UNICEF連携)」の完了式典が行われ、加藤隆一大使、アケボ・フェリックスUNICEFギニア事務所代表が出席しました。

今回は、シギリ県ドコを訪問し、地域アクショングループの参加者や、乳幼児の栄養改善の啓発を受けた母親、遠隔教育ツールの配布をうけた教師の体験談をうかがいました。また、実際の飲料水提供の様子や、支援の対象となった農村・学校への訪問も実現し、わが国の援助がプロジェクトを通じて脆弱な人々に届けられる様子を確認することができました。

加藤大使はスピーチの中で、子供たちを危機から守るためには、地域社会全体が連携し、栄養、教育、水へのアクセス、紛争予防・管理といった社会サービスを強化していくことが不可欠であると述べました。日本は、ギニアとの協力を通じて、若者支援に資する取り組みを推進していく意向であり、本プロジェクトを通じて培われた地域行動グループの継続的な活動に大きな期待を寄せていると表明しました。

保健システムの強化、教育支援を含む基礎的社会サービスの向上は日本の対ギニア開発協力の3本柱の一つであり、同分野において日本は継続して支援を行っていきます。